佐渡とトキ2008/03/14

佐渡へ行ってきた。佐渡といえば、お酒を飲んで初めて吐いた場所だ。仲間の農家から笑われた。その後修行を積んでそこそこ飲めるようになったが、醸造アルコールやコーンスターチが入っている酒は今でも頭が痛くなるので、もっぱら純米酒とエビスビール系だ。

その佐渡だが、今年は随分風景が変わった。それは冬水田んぼ(冬の田んぼに水を張って微生物の働きを活発にする技術であり、ビオトープの役割も兼ねる)が増えたこと。トキ放鳥に向けて助成金が降りるからという不純な動機なのはさておき、そういった取り組みがきっかけで生きものに眼差しが行けば次のステップに進める。

今回はいつもの仲間とスペシャルで国会議員の方も同行!その効果もあって市長さん、保守的といわれる佐渡農協の方々も参加した。今までさんざん農協の圧力の話を聞いてきたので偏見を持っていたが、今回来てくださった方はセンサーの鋭い素敵な方で、こういう人が内部から環境問題解決へ引っ張ってくれる人なのかもと思った。

毎回発見はあるが、今回は凄い物をみた。トキが歩き回り餌を採る場面だ。さんざんドジョウが餌と聞いてきたが、ドジョウ以外の物もかなり食べるようだ。水辺以外の陸地でも餌をとる。遠くからなので確認は出来ないが、見た感じ、ミミズやコガネムシの幼虫などではないだろうか。トキに必要なビオトープのイメージもだいぶ代わった。

民謡にはまる2007/11/06

海外でその国の民謡で歓迎されたのがきっかけで、自分の故郷日本の民謡を聴くようになったわけだが、習い始めてより深く歌詞などに興味を持つと、色々と見えてくる。日本の悲喜こもごも。農村の人たちの生き方。辛く切ない部分等々。

冷暖房なしの古民家で行われた民謡のライブにも行った。そこは瞽女(ごぜ)と呼ばれる目の不自由な三味線弾きの歌い手がかつて寄って演奏を行った場所でもある。交通が発達していなかった昔は、旅芸人の瞽女たちによるライブや語りは楽しみであり、地方の情報を得る場でもあったそうな。
1部では語り、解説の後に民謡を、2部では安倍晴明にまつわる母との別れの節を聴いた。まさか涙が出るとは思っていなかったので慌ててハンカチを出したくらい感動した。

生きることの必死さ、かけがえの無さ、日本の奥ゆかしさや辛抱強さ。繰り返される悲しい歴史。今食に困らないことのありがたさ。生きることの本質に迫る色々なことが民謡には詰まっている。

地に足を着けて生きている農家を理解する鍵の一つが民謡の中にあった。それを思うとよりお米が美味しく感じられてきた。

これも農の恵2007/10/27

イナゴの佃煮をご飯に乗っけた!
長野で自然農法の打合せ。
帰りに長野らしいモノを買って帰ろうと、裏面の添加物などをチェックしながら探していると…

迷った挙げ句購入。一口目を食べるまで勇気がいったけど、絶妙の歯ごたえで20匹ほど食べてしまった。

これも農の恵。小規模多品目の生きものいっぱいの田んぼなら、他にも田の草の天ぷらやお浸し、魚、貝といったタンパク質やカルシウムまで獲れてしまう。

これに海のミネラルが揃えば鎖国できる!

有機農業に拘る理由 序章2007/10/08

現代とちょっと前の比較 図版:トキ
農薬・化学肥料、機械化、基盤整備・・・

これらの影響を考えてみた。農家は便利になったという。科学者は沢山米が獲れるようになったという。
でもそれによって農家は幸せになったかというと、今の状況を見れば分かるでしょ?「便利=幸せ」なんでしょうか?

都心に住む者として、生きものと消費者の視点からシンプルに観てみよう。

■農薬
生きもの:大量殺戮を行われ、とても苦しみながら死にました。ホタルやタガメが消え、サギたちも中毒死…。
消費者:田んぼに子どもが来なくなった。

■化学肥料
生きもの:ミミズや菌たちが消え、土が痩せてしまった。
消費者:見た目は良いけど栄養が昔の半分とか、6分の1とかじゃぁ強い子に育たないよね。ビタミン、ミネラルはお日様と菌たちの力が必要だし。なんか見た目で騙されている。

■機械化
生きもの:大規模農場が増え、多様性が低下。
消費者:原風景が消えた。まるで工場みたい。

■基盤整備
生きもの:自然を不自然な直線にし、流れが早くて生きていけない。時には水が無くなったり。3面コンクリでは一度落ちたら氏を待つだけ。メダカ、ナマズ、カエルたちは絶滅の危機に。
消費者:春の小川が消え、子どもたちの遊び場が無くなった。

こう見ていくと、農業の価値というのが分かると思う。米の生産だけじゃなかったんだって。消費者はどこにお金を払うべきかやっと分かるんじゃないかな?自然と共に生きてきた農家がどれほど凄いかも分かる。最後に生き残るのは自給自足できて、持続可能な農業を続けている人たちだなぁと。

新規就農の仲間2007/08/30

茂木町へ行ってきた。そこではNPOの借家で、新規就農の仲間が頑張っている。彼の田んぼは生きものいっぱいで、最初のひとすくいでタイコウチを発見。溢れるほどカゲロウの幼虫や蛙もいる。クロゲンゴロウも泳いでいた。

朝露で田んぼ一面にクモの巣が光り、美しかったそうだが、先日「農毒薬」の空中散布があり、掛けないでとの旗を立てたのに掛かってしまったようで、クモたちが姿を消してしまった(死んだ)という。

自然と共生してその恵みを頂くことと、自然を痛めつけて搾取することは大きく違う。同じ米を作っていてもこんなにも違う。人を喜ばせてお金を頂くのと、人を殺してお金を奪うのが違うように…